2013年6月19日水曜日

コードバンウォレット製作

blogでは久々の製作ネタですね。

今回はうちで人気のコードバンウォレットの製作です。
セミオーダー可で手縫いにしては割と良心的価格ですよ。
  もちろんコードバンは新喜皮革さんです。

 型紙から線を引き、革包丁でカットします。
うちではオーダーが多いのでまだ抜き型は使用していません。

 札入れになる所など切り口のヘリを落として丸くします。

 そこをコバ処理して、しっかり磨いて艶を出します。
この処理をしっかりすると見た目が随分良くなりますね。

上がカットしたまま、下がコバ処理後。

丸く艶っとさせます。

 これはカード入れ部分の裏です。
薄いコードバンでも可能ですがうちではカード入れと
裏地はサドルレザーをよく使用します。

 コードバンは繊維が細かく裏も大変綺麗ので処理はしませんが、
サドルレザーになると前の画像の様に繊維も荒くなり、
お札がひっかがるのでこの画像の様に
コバ処理と同じ様に処理をしてツルッとなる様にします。

これだけでカードやお札のスムーズ感が変わるので使い易さも変わってきますね。

 カード入れの数だけ薬品を塗ってガラスビンで艶が出るまでひたすら磨きます(汗)

どんどん磨きます(汗)

 1mm厚しかないですが、切り口も切りっ放しではなくコバ処理します。

左が処理後、右が未処理。

 作業中はちょいとアトリエが散らかっていますが
今は気にせずパーツを縫っていきましょう〜
 
ん?
 お昼寝ですね〜(笑)


 気持ち良さげです、、、


 伸びた、、、

 さてさて、どんどん組んでいきましょ〜(汗)


 目打ちを入れる所に線を引きます。


 穴をあけるだけでも割と時間かかりますよ。
ちょっとした気の緩みで斜めに打ってしまうと
ステッチが汚くなって台無しになるので集中です。

 だいぶパーツが組めてきました。
お客さんのオーダーでシンプル仕様です。
後は本体の周りをグルッと縫います。

 二本の針を交互に刺して縫っていきます。
二本を交互に縫うので、ミシン縫いより手縫いの方が強いとされていますね。
ステッチが切れても修理し易いですね。

ただ、作る物によってはミシンの方が良い時もありますよ。

 すべて縫えたら、ヘリ落としでヘリを落として、ヤスリでコバを綺麗に整えます。
持った時の手触りが良い様に、丸みが出る様に削ります。

 で、コバ処理をしてしっかり磨きます。

 で、完成で〜す♪

 札入れ2ヶ所、カード入れ2ヶ所のみです。



 コードバンの艶は良いですね〜♪
ちょっと高額ですけどね、、、

ありがとうございました〜。

0 件のコメント:

コメントを投稿