2017年2月6日月曜日

新イーグルトップ

 うちの看板でもある手彫りイーグルトップ。
無地の本体をキャストして、手彫りしています。
同業者さんからも「毎回手彫りでよくやるね。」
なんて言われます。
しかも市場のキャスト製と価格は変わりませんからね(笑)

 で、このイーグルトップ。
もちろん手彫りも今後続けていきますが、
フルキャスト製もこの春からリリースです。

そのマスターとなる地金から制作したイーグルの本体をキャスト用に彫りました。
このマスターは本当の一品物ですね♪

キャストする事でコストを少しリーズナブルにできる分、
組み合わせに予算を回せたり、
アレンジで楽しむ幅を広げれたら、、、と思います。

 これは現行のイーグルの頭のマスターです。

 現行もくちばしがあいています。

それに合わせてイーグルの頭も作り直し中です。
現行の頭を元に、切ったり盛ったり削ったり(笑)
と実は随分前からやっていました。

まだ首のところに溶接痕がありますね。

 左が新しい頭、右が現行の頭。

 相変わらずワックスだけでの制作は苦手なので、
ワックス技法も入れながら銀を削って形成しています。
細いヤスリでくちばしの段差を付けています。

 現行のイーグルも10年以上前に出した物で、
頭はさすがにキャスト製。
さすがに10年以上経つと、
作り手の目も変わりますし、技術も上がります。

それに細い作業ですが今でもメガネいらずで裸眼です。
ただ、この歳で目が良いと、
いつか急に老眼がくるらしいので、
今のうちに細い作業をやっておこうかと(笑)

 まだ、ヤスリであげたところなのでカクカクしていますが、
バフ掛けをするとツルッとなります。
目はまだ悩み中です、、、。

今は型屋さんもいて、
絵を描いたらデータに起こしてくれて、
CADなどでワックスをレーザーで形成して超精密なマスターを作ってくれます。

ただ、albatoryの職人としても1人の人間の好みとしても、
そういう技術って否定はしませんし、
凄いな〜とは思うのですが、
やってみようとか欲しいとかは思わなく、
自分の手でできなくなった時はそれまでかな?と思ったりします。

物を作る人間として、伝えたい事はそこではないのでね。

手作業って未完成感がでますが、
その未完成感にひかれるところや個性、
温かさや優しやを感じたりします。
自分がアナログ人間だからかもしれませんがね。

革もこれかもきっとサドル系のアイテムは手縫いでしょうね(笑)


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