2013年4月12日金曜日

ソリッド?ハイドロリック?

78'FXSショベルのタペットがソリッドで、自分なりに調整しながら走っていましたが、
何ぶんカチャカチャとうるさく、何よりも調整自体がまだまだ不安で、、、
走るには、しっかり走りますが、、、

それに、プッシュロッドが1本、エンジンかけると
細かくうねってます(汗)
多分プッシュロッドが歪んでる気がします。

と、色んな不安があるので交換で〜す。

新品も良かったのですが、割と高額で、、、
とりあえず程度の良さげな中古をオークションで購入〜

はい、届きました〜4000円ほどでした。
到着するなりいつものバラし&洗浄です♪

ちょっと汚れてたほうが楽しかったりします(笑)

 パーツクリーナーで綺麗にします。
中から、糸ミミズの様なオイルの固まりが、、、

 はい、綺麗になりました〜♪
1個だけ種類が違いますが、不都合が出たら考えましょう〜
見た感じ、特に大きなダメージは無い感じですね。

振って、チェックボールが動くか確認して、簡単にオイル漏れも無いかチェックします。

 特に問題なさそうです。
プッシュロッドは新品ですよ。
プッシュロッドは3500円ぐらいで購入〜

さあ、早速交換に、、、
といきたいところですが、このタペット、調整するのに
便利なアイテムがあるんです。


 こんなやつで

 こうやってスプリングの沈みを測ってプッシュロッドの張りを調整します。
でも、こんなパーツでも2000円ほどします、、、
送料入れたら3000円か〜(汗)
こんな針金が、、、13.5mmを測るだけの針金が
、、、、、、針金?

自分の職業を忘れていました、、、

はい、出来ました〜♪
真鍮線を切って、溶接して、ヤスリで削って完成〜

13.5mmです(笑)

大活躍する洗濯バサミ。
サクサクっと外していきま〜す。

 おお、使えてます!(笑)

4本調整してカバー戻したら終了で〜す♪

 エンジンをかけてみたところ、フロント、リアの排気圧といいますか、
バランスが良くなった気がします。
前のプッシュロッドはだいぶ調整するナットなど痛んでいたので、
なかなかうまく出来なかったので、狂っていたのかもしれませんね。 
 うねりも無くなりました。

それに、カチャカチャ音がしなくなりましたね〜♪

 と、イジりついでに電気系も。
インジケーターランプが付いてなく、夜は良いのですが、
昼間、たまにウインカーのつけっ放しがあったりで気になります、、、

で、ニュートラルとウインカーランプだけ付ける事にしました〜。

 なんだか長さも区々で、嫌なんで、古く固くなった配線を新品に換えながら
長さも整えてすっきりさせます。
ハンドルのスイッチを純正タイプのカスタムパーツに交換されているので、
この辺の配線はまだ柔らかさを保っています。

ぎぼし端子が不必要な所はハンダ付けで。
弱ったぎぼしは新品に。

 リアフェンダーの所はまだ古い配線が残っていて、配線のゴムの所が
プラスチック状態です、、、トラブルの元です。
これまた長さも区々で、詰め込み状態です、、、(涙)

 新しく10色配線を買って、できるだけ張り替えます。不必要に長い配線も、
無駄に折り返さ無くても良い様にしました。
画像では分かり難いですが、すっきりです♪

 スイッチを入れてランプの確認。
ニュートラルスイッチも生きていたようです(笑)

 だいぶうちのショベル、普通になりつつあって素敵です。
また、走るのが楽しみです♪


2013年4月11日木曜日

ウォレット チェーン?財布鎖?

今回、一番大きい作業のウォレットチェーン製作です。
デザイン物も好きですが、究極のシンプルデザインで、ある意味、
究極のデザインかもしれませんね。

5mm幅のシルバーの丸棒です。
これまた地金が高くなりましたね〜
デビュー当時と比べて倍ぐらいでしょうかね〜(汗)
高級素材ですので気合入れていきましょ〜

まずは大きい方のフックから
必要の長さにカットして、まずはなまします。

鉄台に乗せてハンマーで先を叩き潰していきます。

で、逆を丸く曲げます。
5mmは割と力いります、、、(汗)

サイズ棒などを使って、全体を曲げていくとフックになります〜

さて、チェーン部分にいきましょ〜
今回は65mmでカットです。

これをまたしっかりなまして〜

曲げていきます。

またなましたら、指輪を作る要領で一度溶接し、

サイズ棒などを使って丸くします。

綺麗な丸になったら、少しづつ木槌で楕円にします。
1回綺麗な円にしないと良い感じの楕円が出ないですね。

楕円になったら、糸鋸で溶接部分をカットして、チェーン状に組んでいきます。
少しチェーンらしい雰囲気に♪

サイズ感など良い感じなんで、どんどんリングを作っていきます。
なまして〜曲げて〜溶接して〜ひたすら叩く〜(汗)
5mmはなかなか手強いです(汗)
綺麗な円になるまで叩いて叩いて、、、、

ぬぉおおおおお〜!
やってしまいました〜!

木槌で指を、、、
あぁ、、、何でしょう、、、
この当り様のない傷みへの怒り、、、悲しみ、、、
切なくなります、、、

はい、気持ちを入替えて頑張りましょう、、、(涙)
楕円を作っていきます。

また溶接を切って組んでいきます。

フック部分や、1度切った溶接箇所も再び溶接していきます。
ウォレットと接続する方は小さめのフックにします。

ちなみにハンドピースでバフ掛けしますので、
不必要な叩き跡を消したりと研磨だけで2時間かかりました、、、
グラインダー買おうかな、、、

硫黄で燻して真っ黒です。
鉄の鎖の様です。

中の方は黒く残して、磨いて完成で〜す。

ベルトループ側です。

ウォレット側です〜

あえて溶接跡を残しています。
もちろん跡を残さないのもできますよ。
キャストして石膏の跡を残しても雰囲気良いかもしれないですね。
ただの楕円の繋がりですが、この鎖感って自分は好きですね(笑)

塩屋はまだ肌寒いです。
アトリエは石油ストーブなんで、焼き芋できます〜
じっくり焼いて激甘です(笑)
一仕事終わってこの一服のひと時が良い感じです。

ちなみ僕はタバコ吸いません。
作業やバイクいじってたら吸いたくなりますけどね〜(笑)

2013年4月9日火曜日

k18スモールイーグル付メタルトップ

次は、うちでも人気のメタルトップです。
人気ですがあまり店頭に並んでないですね、、、
頑張ります(汗)

メタルトップも、大体のメーカーはキャストですね。
ですので、みんな同じ形だと思います。
 他には板から切り出してる所もありますね。

で、albatoryでは、タタキと言われる通り叩きます(汗)

 事前に小さいイーグルを銀板から切り出して、タガネで彫って製作。
横幅が2センチほどです。
これをキャストでk18にします。

 まずは銀をバーナーで溶かします。


 この時点でメタルの形の方向性が決まります。

 冷めました。

 で、鉄台に置いて、最初は裏からハンマーで叩きます。
銀もあまり力技でいくと割れてしまいます。

ある程度叩いたら、、、

 なまします。

 なまして叩いて、なまして叩いてと繰り返します(汗)
叩く面が少し反ってくるので、表と裏とバランスをみながら叩きます。

 チップトップと同様、金を溶かして叩いて刻印を打って
綺麗な丸に削ります。

 埋まって見えなくなりますが、割と厚みあるんですよ。

下準備のパーツでだいたいの構図をイメージします。

メタル自体の淵をヤスリで凹みを付けていきます。
リューターでも削れなくは無いのですが、このヤスリの凹み具合が好きなんで、
手間と体力使いますが手作業で削ります。

お客さんのオーダーで裏に文字打ちます。
うちでは裏の文字はサービスで打ちますので〜

太めのタガネで太陽神を彫っていきます。
金のチップの埋め込み方は大した事では無いですが非公開ですいません、、、

無事太陽神彫れました。

フェザーの軸と基準線を彫ります。

で、0.4mmのタガネでフェザーを彫っていきます。

小さいですが、表情が出る様に、しっかりと彫り込みます。

はい、彫れた♪

フェザーが隠れてもったいないですが、上からイーグルを張ります。
 画像にはないですが、イーグルにもっと細かい線を彫り足します。


で、バフ掛けをして完成で〜す♪




あえて裏のゴツゴツ感を残して雰囲気といいますか
手作り感を楽しめます。
もちろんもっと綺麗にする事も出来ますよ。

1つ1つ、うちのメタルはこの行程で出来ていますので、
1つ1つ形、大きさ厚みが違います。

オンリーワンですね。

体力が続く限り、やっていきたいですね。

最近では、彫金界でもデジタル化で、レーザーや、光り、CADなど、
データーできっちりかっちりした、超細密な作品が出来ます。

凄い機械ですばらしいのですが、あくまで好みですが、
うちではあえてアナログな手作業で行こうと思います。

この間、神戸市立博物館に「中国 王朝の至宝」を観に行ってきました。
いや〜すばらしかったですね〜

文化であり、願いであったり、権力、宗教であったりと様々ですが、
訴えるものが違いますね。

自分たちの生活の中でも、車であったり、バイクでもそうですが、
自分の中では古い物の造形美やスタイルが好きですね。

格好良さや精度だけではなく、
伝わるもの、訴えるものが強く感じますね。

そういうものがいつまでも残っていき
人をいつまでも引きつけるのかもしれませんね。
うちもまだまだ精進です(汗)